2013年9月にスタートした「こすぎの大学」は、多様な方々が集う武蔵小杉の地域特性を活かした「出会い」「発想」「実践」の場になることを目指しています。
これまで2年間の活動を通じて、ネットワーキングやアイデアの共創による「出会い」「発想」を実現しつつ、最近では、アイデアをアクションにつなげた「実践」の事例も幾つか生まれています。
「こすぎの大学」のロゴは、記念すべき第1回「こすぎの大学~NECと地域デザイン~」で創出されたアイデアをカタチにしたものです。
当日のゴールは「武蔵小杉を表現する漢字」。
交+心 (読み:ネットワーク)
「心が交わる」と書いて「ネットワーク」と読む新語。人が行き交うだけでなく、心が交わる、心温まる街。
イ融
「人が融合すること」を意味する新語。新旧の住民、住む方・勤める方・好きな方が融合し、何かが生まれる街。
交
南武線や横須賀線、東急東横線や目黒線など多くの鉄道が交わるように、新旧の住民、住む方・勤める方・好きな方が交わることで可能性が無限大の街。
ハブステーションとしての交通の要だけでなく、人々が交流し、さらには人々の気持ちまでが交流する街、それが武蔵小杉。心温まる多様な人々、そして、多様性から創出される街づくりの可能性をロゴで表現しました。
2014年3月に開催した第7回「こすぎの大学~武蔵小杉をつなぐ~」。当日のゴールは「武蔵小杉の絆、そして、君に届け」。
4時限目のお題は「中々、一歩踏み出せないアレを実現するために、誰に、この思いを伝えて、協力してもらいたいですか?バレンタインデーやホワイトデーの時のように、相手にキモチを届けるつもりでキャッチコピーを発表してください」。
そこで発表されたのが「こすぎトラベラーズサロン」。旅行が大好きだけど、育児などの理由により旅行に行けない人がいる。せめて、みんなで旅行の話をすることで、旅行はできなくても、旅行気分を味わえるコミュニティをつくりたい。真鍋靖子さんの溢れんばかりの思い、そして、真鍋靖子さんの思いに共感した方々の応援を通じて、僅か3か月後の2014年6月、「こすぎトラベラーズサロン」がスタートしました。
そして、さらに3か月後、第12回「こすぎの大学~武蔵小杉で夢実現~」では、生徒“役”だった真鍋靖子さんが先生“役”となり、「こすぎトラベラーズサロン」の活動内容を紹介してくださいました。
こすぎトラベラーズサロン
2015年6月に開催した第22回「こすぎの大学~武蔵小杉から拡げる~」。 当日のゴールは「武蔵小杉から拡げる」。
先生役は、シャルソン創始者 佐谷恭さん。シャルソンを体験してみたい、ジョギングに最適な多摩川を活かせるという武蔵小杉の地の利も加わり、「多摩川シャルソン」というアイデアが出ました。
「多摩川シャルソン」と「多摩川ランニングステーション」
多摩川沿いにランニングステーションを設けて、多摩川にジョギング、ウォーキング、シャルソンの文化を根付かせる。
当初は中原区をより知るために「中原区シャルソン」を開催予定でしたが、武蔵小山や武蔵小金井という「ムサコ」まで範囲を拡げることになり、「ムサシシャルソン」に改名、そして、範囲を拡げて開催することになりました。
翌月の2015年7月、「プレ・ムサシシャルソン」というプレイベントを開催し、武蔵小山と武蔵溝ノ口の2つのスタート地点から武蔵小杉を目指してウォーキングしました。
また、本イベントは、第3回「こすぎの大学~武蔵小杉を楽しむ~」でのアイデア「ナイト&デイ @武蔵小杉」も反映しています。「こすぎの大学」は金曜日の夜に開催していますが、日中も楽しみたいという声に応えました。
2015年6月に開催した第22回「こすぎの大学~武蔵小杉から拡げる~」でのアイデア。
親子分離再会フェスタ
育児パパ・育児ママが多く居住する武蔵小杉。パパがイベントに参加する時はママに子どもを委ねる等、夫婦でイベントに参加する機会が少ない。オトナ向けとコドモ向けのイベントを同時に開催して、たまには親子別々に楽しめる時間の過ごし方を発信していく。
このアイデアを踏まえて、2015年8月には「こすぎの大学~武蔵小杉で七変化~」ではアマチュア手品師 ささきせつおさんを先生役としてお招きし、二部構成で開催しました。午後はこども向けに手品の体験会を開催(第25回)、夜は大人向けに手品を通じたコミュニケーション方法を紹介し(第26回)、親子別々に楽しめる場を実現しました。
2015年11月に開催しだ第3回「こすぎの大学~武蔵小杉を楽しむ~」でのアイデア。当日のゴールは「武蔵小杉を楽しむためのきっかけづくり」。
「地元の飲み屋」を積極的に使う。 Enjoy Local !
武蔵小杉という街を徹底的に知る。楽しくできることでないと持続できない。だからこそ、「地元の飲み屋」を周り♪
この日以降、「こすぎの大学」では、積極的に地元のお店で懇親会を開催することになりました。「焼辰」さん、「元気厨房力こぶ」さん、「具志堅」さん、「炭火焼肉くろべこ」さん。
オススメの地元のお店がありましたらお知らせください。懇親会を通じて地元のお店を開拓していきましょう!
2014年2月14日に開催した第6回「こすぎの大学~武蔵小杉を読む~」でのアイデア。当日のゴールは「あなたの小さなデザインを読む」。
ITと交流と私
ITを通じて地元との交流、活性化を目指す。地域課題の解決にITを活用する「Code for America」の武蔵小杉版「Code for Musashi-Kosugi」を目指す。
テクノロジーを活用して市民が主体となって、より良い街づくりを目指す「Code for Japan」。「ITと交流と私」を発表されたコワーキングスペース「You+」の末永大二郎さんは、小俣博司さんたちと共に「Code for Kawasaki」を推進されています。
「Code for Kawasaki」の活動に共感して作成したのが「こすぎの大学」マップ。武蔵小杉の魅力的な方々を常に身近に感じていただくために、「こすぎの大学」の先生役を可視化しました。
「こすぎの大学」マップ
2014年1月10日に開催した第5回「こすぎの大学~武蔵●●から武蔵小杉を知るシリーズ第1弾~」。当日のゴールは「武蔵小杉の20年後の姿を描く」。
4時限目には「20年後の武蔵小杉に住まう・集う自分が臨む姿を実現するために、今、できること」のアイデアを考えました。
HUB a nice Community KOSUGI
武蔵小杉に住まう&集う方々との出会いを通じて、住みたい&集いたい街に育てる。
2015年4月26日、放課後NPOアフタースクールさまとのコラボレーションで武蔵小杉のタワーマンション内にて「街育」(マチイク)プロジェクトの第一弾となる親子向けワークショップを開催いたしました。当日のテーマは「これからのコスギのまちを育てよう」。新しく武蔵小杉に引っ越してきた親子の方々と共に、理想の武蔵小杉の街を工作しました。
【街育(マチイク)】vol.1 これからのコスギのまちを育てよう~
2015年8月に開催した第26回「こすぎの大学~武蔵小杉で七変化~」。当日のゴールは「武蔵小杉とあなたを七変化」。
3時限目のお題は「七変化し続ける武蔵小杉で初対面の方と話すためのコミュニケーション方法やツールを考えてください」。
はんそく物でアピール!!
相手との共通項を見つけて、話しかける。きっかけづくりのために、キャッチコピーやニックネーム、二枚目の名刺(プライベート名刺)などを準備する。
地元のコミュニティで自己紹介する時に使うのを躊躇してしまう「会社の名刺」。また、主婦の方は名刺をお持ちでない場合もある。なので、気軽に自己紹介できるように「こすぎの大学」の学生証 兼 名刺を作成しました。
>>お申し込みはコチラから<<
2014年10月に開催した第14回「こすぎの大学~武蔵小杉を愉しむ~」。当日のゴールは「武蔵小杉で困っていることに何かを“+”or“−”して愉しむ」。
みんながちょっとずつ手伝う「保育の場」「大人交流の場」「子どもの遊び場」
個別で課題を抱えているコミュニティも、他のコミュニティの課題と補完関係にあることが多いので、お互いに少しずつ歩み寄る(少しずつプラス)ことで全体最適を図る。
「こすぎの大学」は毎月第二金曜日の夜に開催。主婦の方やお子さまは参加しづらい時間帯なのですが、ご夫婦やご家族で参加される方々も増えてきました。最年少は生後3か月の赤ちゃん。参加者同士で保育しながら、そして、お子さまもダイアログに参加して、多世代で愉しむ「こすぎの大学」になりつつあります。
2014年6月に開催した第10回「こすぎの大学~武蔵小杉で夢発見~」。当日のゴールは「2020年に向けて武蔵小杉で夢を発見する」。
ここで発表されたのが、現在は一般社団法人カワサキノサキの代表を務める田村寛之さんの「たむちゃんの八百屋カフェ」。
川崎の野菜販売を通じてコミュニケーションが生まれる八百屋カフェ。
2020年に向けた夢の発表だったのですが、2016年1月に「武蔵小杉駅マルシェ」として実現。川崎市内産農産物「かわさきそだち」を販売し、大盛況でした。毎月最終水曜日に定期開催されます。次回は、3/30(水)の開催です。
再開発が加速し、新旧の住民をはじめとする多様な方々が集う武蔵小杉の特長を活かしながら、お互いに学び合う場として開校した「こすぎの大学」。
2013年9月の開校以来、「出会い」「発想」「実践」を通じて、武蔵小杉の魅力を再発見し、価値を創出し、次代の人材育成を目指して活動を続けてきました。これまで多くの方々に支えられながらの2年半の活動を通じて、市民参加型の街づくりコミュニティのノウハウを幾つか蓄積できたので、代表的な18のノウハウをご紹介します。
他地域でのコミュニティ運営の一助になれば幸いです。
NPO法人CRファクトリー 呉哲煥さんを先生役としてお招きした第32回「こすぎの大学〜武蔵小杉をつなぐ Vol.2〜」で「オトナモナー」というアイデアを共創しました。アイデアをアクションに繋げるイベントとして、チャンバラ合戦-戦 IKUSA-とのコラボを企画しました。2016年7月30日(土)に開催し、午前の部に約70名、午後の部に約40名、合計110名の方々に参加していただきました。
オトナモナー
子どもだけでなく、大人もおもいっきり走り回って遊びたい。子どもと大人が一緒に走り回って遊び回れるコミュニティ。大人同士の絆が深まると、子どもの教育にも良いという実証実験結果を活かしたアイデア。
チャンバラ合戦-戦 IKUSA-
年齢性別を問わず誰もが笑顔で楽しめる、人呼んで参加型合戦エンターテイメント!「世界一平和な合戦」を目指し、全国各地で合戦を行っています。
2016年2月に開催した第32回「こすぎの大学~武蔵小杉をつなぐ Vol.2~」。当日のゴールは「私が実現したいコミュニティ」。生後4か月のお子さまと一緒に参加してくださっている藤原基子さんが発表したアイデアがコチラ。
働くママが元気だと社会ももっと元気になる!
地域課題って個人的な課題なの?社会課題なの?。地域課題を自分事化、自分たち事化して考えられる対話の場を増やしていきたい。
イベント後に藤原基子さんが自分サイズでできることは何か?と考えて、その第一歩としてNPO法人マドレボニータさんが主催する「NECワーキングマザーサロン」の進行役になり、武蔵小杉近辺でサロンを開催するに至りました。
NECワーキングマザーサロン 8/20(土) エポック中原
第4回「こすぎの大学~武蔵●●から武蔵小杉を
2014年1月の第4回「こすぎの大学~武蔵●●から武蔵小杉を知るシリーズ第1弾~」では、パークシティ溝の口でマンションコミュニティの活動を推進されている山本美賢さんが先生役でした。その山本美賢さんのリクエストもあり、2年半の月日を経て「こすぎの大学」は武蔵溝ノ口で出張授業を行いました。武蔵小杉と武蔵溝ノ口をMAMAで繋ぐ」と題して、こすぎトラベラーズサロン親子旅育推進部 高橋麻美さんを先生役としてお迎えし、武蔵溝ノ口と武蔵小杉の市民が融合して、一緒に「MAMA」を探求しました。
第41回「こすぎの大学」は「武蔵小杉でオトナの社会科見学」と題して、サントリー商品開発センターさんを訪問しました。JR南武線の武蔵小杉駅と武蔵中原駅の間にあり、その名の通り、サントリーさんの各種商品を開発されている拠点です。
当日は、サントリーさんのお仕事をご紹介していただくと共に、企業と地域の関わりを参加者のみなさんと共に探求しました。
3周年を迎えた「こすぎの大学」。3周年記念イベントの第46回「こすぎの大学~武蔵小杉とこすぎの大学~」でアイデア共創した部活動。これまでの3年間を経て、4年目となる2017年は通常授業に加えて、部活動も実施していきます。
2017年3月時点の部活動
●ポタリング部
●パパ部
●おしゃべり部
●ぷらっと街探部