5月13日(金)開催、第113回こすぎの大学の先生役は給湯流茶道 谷田半休さん。「武蔵小杉で茶室を作る」と題して、戦国時代に武将の息抜きとなっていた茶道のように、慌ただしく働く現代社会の茶道のような体験について探求しました。
【日時 】2022年 5月13日(金)19:28-21:15
【先生役】給湯流茶道 谷田半休さん
【場所 】リアル(中原区役所)とオンライン(zoom)のハイブリッド開催
【参加者】
<谷田半休さんのプロフィール>
サラリーマンのため、彼らの戦場であるオフィスビル給湯室で抹茶をたてる茶道ユニット、2010年結成。信長や秀吉が戦場で茶会をしていたエピソードを現代に再現し、リストラ、パワハラ、ブラック企業と戦う人の職場で抹茶をたてる。
文化放送で立川志の輔さんに褒められたり、テレビ朝日竹内由恵アナに「抹茶おいしい」とほっこりしていただいたり、MXTVで梅沢富美男さんに「サラリーマンは生ぬるい」とディスられるなど、賛否両論いただく。
給湯室を飛び出し、ロンドンの弁護士事務所から、廃線になったJR西日本・宇都井駅、道後温泉ストリップ小屋まで、様々な「諸行無常な戦いの場」でも茶会を決行。
小学館・日本文化の入り口マガジン『和樂web』で記事を執筆スタート。
http://www.910ryu.com/home.html
先生役は給湯流茶道 谷田半休さん。茶道の歴史をサラリーマン視点で紹介していただきました。
●戦国時代、いつ死ぬかわからない武将が必死に道具を集めて茶会をした。現在に置き換えると仕事に追い詰められているビジネスパーソンが会社という戦場で茶会・・・それが給湯流茶道。
●給湯流茶道のKPIは「見立て」。狭い茶室を会社の給湯室に見立てているので給湯流茶道。
●戦国時代、見立てすぎて「わびさび」が爆誕。物質的な豊かさ(華美な美しさ)では海外に勝てないので見立て(質素な美しさ)に走る。
●清楚なイメージがある現代の茶会。千利休の時代は仕事の愚痴や諸行無常がテーマで現代とは180度異なる。狭い茶室で「戦、やってらんねー」「秀吉、最近マウント取り気味」などの愚痴をヒソヒソ話す(笑)。
●出陣前には仲間をもてなしてカフェインでバキバキになったり。
●見立てで重要なのがニックネーム、茶道的には「銘」を付ける。
先生役の給湯流茶道 谷田半休さんから茶道では「見立て」が重要との話を受けて、ムカついたエピソードにまつわる道具にネーミング、茶道的に表現すると「銘」をつけて、みんなで共有しました。
●大雨で濡れた靴下を母に渡して臭いをかがせる娘。
●捨てに捨てられぬアベノマスク
●原発学習会なのに原発の話題はN.G.と言うスタッフ
●口よりも手足を動かせ。
●自分の努力を認めてもらえない。
●定期入れ、買ってくれよ。
●全部、洗えや。
●雨の日の電車。ジメジメしてベタつくマスク。
●イヤな上司、ストレスを茶室で呪う
●お墓参り。子孫を残すために私に群がる蚊。
●80歳を超えた母に「汚れているわよ」と言われたベージュのおしゃれマスク
●小さな細かいことまでの気にする自分
●引越し先の不動産屋がマジ使えねー!
グループでムカついたエピソードを共有した後はグループを茶室に見立てて盛り上がった話題を踏まえながら茶室名をネーミングし、参加者全員で共有しました。
豊臣秀吉が開催した茶道野外フェス「北野天満宮大茶会」のこすぎの大学版。全8つの茶室からキングオブ亭主を選定。今回のキングオブ亭主は「はっぴーやさぐれ茶屋」。選定理由は宿題のムカついたエピソードにまつわる道具を持参したため。茶会に向けた事前準備の大切さを学びました(笑)。
●おまえやれ
●ふわふわ庵
●熟田津庵(たきたつあん)
●文蚊圏(ぶんかけん)
●おみくじ庵
●悲願
●はっぴーやさぐれ茶屋
●双葉亭乳庵