第30回「こすぎの大学〜武蔵小杉を生きる Vol.3〜」(2015年12月11日)


西智弘さん
西智弘さん

「武蔵小杉を生きる Vol.3」と題して、川崎市立井田病院 西智弘さんを先生役としてお迎えしました。

西智弘さんには、2013年12月の第5回「こすぎの大学」でも先生役を務めていただき、今回が2回目の先生役となります。西智弘さんの最近の活動や思いをご紹介していただいた後、参加者の方々とダイアログやワークショップを通じて理解を深めました。

 

【日時 】2015年12月11日(金) 19:28~21:15

【場所 】中原区役所 5階 503号会議室

【先生役】川崎市立井田病院 西智弘さん

【参加者】37名

 

 

<先生役のプロフィール> 

 

川崎市立井田病院 西智弘さん 

 

2005年北海道大学卒。家庭医療、総合内科など研修後、2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。病院では緩和ケアを中心に、抗がん剤治療、在宅医療に携わる一方で、患者さんの安息所・コミュニティスペース・医療図書館の機能をもつ「ほっとサロンいだ」の立ち上げや、病院レストランの改革にも取り組む。また地域に出て、がん患者さんの相談室である「モトスミがん哲学カフェ」の開催や、本文中の「+Care project」のプロジェクトマネージャーも務める。日本内科学会認定内科医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。 

 

※ NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント機関誌『こすぎの風』第5号 ( http://kosugi-erimane.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/04/P16-P01.pdf )より引用 


授業風景


先生“役”からのお話し

●医療の民主化

・成功を収めた長野県佐久市での住民参加型の医療アプローチ。

・佐久市のアプローチをそのまま中原区や武蔵小杉に取り入れても不十分。地域特性を考慮したアプローチが必要。

 

●20世紀は「病院の時代」。21世紀は?

・伝染病などが主だった20世紀の医療。患者を衛生的な病院に集めて一律の治療をするのが効果的だった。

・高齢化やガンなど、新しい医療や緩和ケアのアプローチが求められる21世紀。

 

●病気にならないまち。病気になっても安心して暮らせるまち。

・高齢化は過疎地域だけなく、都心部の病床数不足も大きな問題。

・自分たちの健康・生活を自分たちで守る「+Care Project」

・楽しげな様々な事業→健康・医療の自分事化→市民と医療の協働


当日のプログラム

授業のゴール「武蔵小杉をプラスケアする」

 

1時限目(個人ワーク)

西智弘さんの話を聞いて、気になったキーワードをポストイットに書いてください。

 

2時限目(グループワーク)

西智弘さんの話を聞いて、気になったキーワードと理由をグループの方々とシェアしてください。


3時限目(グループワーク)

+Care Projectのコンセプトである「病気にならないまち」、「病気になっても安心して暮らせるまち」が、実現した街のイメージは?

 

4時限目(グループワーク+発表)

2015年も残り僅か。2016年も健康に暮らすために、あなたや、あなたの大切な人々との生活にプラスケアするアイデアとキャッチコピーを発表してください。

プログラム資料
プログラム資料

当日のアウトプット

グループ発表2016年も健康に暮らすために、あなたや、あなたの大切な人々との生活にプラスケアするアイデア

 

  • コスギ寺小屋
    いつでも誰もが集まれる「コスギ寺小屋」。健康や病気、介護などで悩んでいる時に気軽に相談できる場所。老若男女、健康な方や病気な方など、多様な方々が交流することで理解や学び、そして、互助の気持ちが深まる場。
  • 病気になっても安心な街
    ①パンドラの箱は開けない(=お互いのプライバシーを尊重する、②深呼吸(=生きている証)、③コンビニ封印(=健康は食生活から)、④街に出て歩く(=人や街との触れ合いが心の健康につながる)
  • 楽しい、正しい、カッコイイ医療ライフ
    みんなが参加しやすい「楽しさ」と「カッコよさ」、そして、医療に求められる「正しさ」。ポイントラリーやスポーツを絡めながらプラスケアライフを実現。
  • 晴れた日に町に出よう!
    タワーマンション中心に住まわれている新しい方々。新しい住民の方々を受け入れる先輩がたの笑顔溢れる笑顔。人との繋がりが心の健康、そして、ウォーキングが身体の健康に。
  • 定期健康診断から定期貢献心暖に
    今回で30回目の「こすぎの大学」。皆勤賞な自分。体調を崩す日もあるけど、「こすぎの大学」の日は健康な不思議。貢献すると相手から「ありがとう」と言われるて心が暖まる。病院でなく、コミュニティに通うプラスケア。
  • 地域で取り組むコミュニティ・ファーム
    食べ物が嫌いな方はいない。老若男女が集まれる農園。農園で野菜や果物を育て、みんなで新鮮な野菜を料理して食べる。大人も集まれる健康な場。
  • あなたの街の接着剤「おせっかい医療団」
    消防団はあるけど、街の健康をケアする医療団はない。お医者さんほど高度な知識はないけれど、アドバイスができる人材を育てる。消防団のように、準・医者を育てる。
  • メリークリスマス♪プラスケア! (ぬりかべ新聞 2015年12月号)
    プ プラスケア
    ラ ラブ&ピース
    ス ステキな未来
    ケ 健康第一
    ア あなたと私

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