3月11日(金)開催、第111回こすぎの大学の先生役はマインドフルラーニング代表 高橋有希子さん。「武蔵小杉で哲学対話する」と題して、答えのない問題について安心安全の場で語り合いました。
【日時 】2022年 3月11日(金)19:28-21:15
【先生役】マインドフルラーニング代表 高橋有希子さん
【場所 】オンライン(zoom)
【参加者】
>高橋有希子さんからのメッセージ<
皆さんは「哲学対話」という言葉を聴いたことがありますか?
これまで私たちの教育は間違いをしないように、「正解」を求められてきていました。
受験の制度が変わってきていますが、まさに受験の目指すところは「間違いをしないこと」です。
実際に社会に出ると答えのない問題ばかりに直面します。
その時に私たちは「対話」という手法で意見、バックグラウンド等の違う多様な人たちと話し合うこと、また自分自身が考えるという習慣が大切だと考えています。
哲学対話は、難しい話をするのではありません。
答えのない問題について安心安全の場で語り合う場です。
聴いてくれる存在がいる中で、自分が語るという体験で多様な人と語り合います。
わからないことを増やして考える習慣をつけるきっかけになります。
1980年代に欧米諸国でP4C(philosophy for children)が学校の授業で広まり、近年日本でも「哲学対話」が注目されています。
そのプログラムを導入している学校もあります。企業研修でも導入し、教育訓練期間中の店舗同士のつながりのきっかけになったという意見を頂きました。
こすぎ大学の時間では、
集まったこのメンバーで話し合ってみたいテーマ、例えば「幸せとは何か?」「働くって何?」のようなものを出し合って、投票でテーマを決めます。
アイスブレークをした後に対話の時間を取れればと考えています。
答えを出すのではなく哲学対話の後には逆に「もやもや」が増えます。
そんな体験をしてみませんか?
>高橋有希子さんのプロフィール<
マインドフルラーニング 代表 学習スタイルコーチングマスターコーチ
武蔵小杉に1年前に多摩川の対岸から引っ越してきました。
豪州で過ごした10代で自分は人種的なマイノリティであったこと、また学び方の多様性や、伴走してくれる大人の存在の大切さに気が付いた原点があります。大手証券会社総合職として働いた後、オンラインハイスクールの運営に18年間関わりました。いわゆる伝統的な「学校」の学びからはみ出す子どもたちもそれぞれテストでは測れない才能があることを実感しています。子どもが幼いうちから「苦手」を直すより「強み」を伸ばすことこそが子育ての本質だと気が付き、幸せな親子関係を広げる活動をしています。その活動の場は、教育関係にとどまらず企業関係にも拡がっています。3人の子どもも既に大学生高校生になり、ママ友を作る世代ではないのでソーシャルデザインセンターやこすぎ大学で地元の方と、子育てや教育に関するお話ができればと考えています。
住みよい街って?
第111回「こすぎの大学〜武蔵小杉で哲学対話する〜」の先生役 高橋有希子さんがブログでレポートしてくれました。ありがとうございます!
https://mindfulkosodate.com/20220312-2/
(引用)
最後には8年間続いているこすぎ大学そのものの存在が「哲学対話」というキーワードが出てきました。
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昨日は蔓延防止法でオンライン講座となりましたが北海道富良野に「ふらの大学」のようなコミュニティを作りたいとこすぎの大学の様子を視察に来てくださった地域協奏メンバーのお二人との出会いもありました。
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「地域ってもしかしたら日本全土のことかも」という問いを持ち帰りました。対話的なかかわりを、引き続き伝え続けたいという思いを再確認した時間でした。