第76回「こすぎの大学」は「武蔵小杉でパパが育休」と題し、先生役として豊田陽介さんをお招きしました。育休を通じての子どもや家族、地域との関わり方について紹介していただきました。
【日時 】2019年 3月 8日(金) 19:28〜21:15 ※受付は19:00~
【場所 】小杉町三丁目町会会館
【先生役】豊田陽介さん
【参加者】
<プロフィール>
食品メーカー勤務の会社員。こよなくカレーを愛する3児の父。
3人目の出産を機に、会社初となる「1年間の男性育休」を取得し、社内を大いにザワつかす。
専業主夫として、日々家事育児に奔走する中で、シュフの大変さ&楽しさを身もをって実感。「男性が育休を取得することで、もっとしなやかで豊かな世の中になる!」と考えるように。自身の体験談や想いを発信することで、育休取得男子を増やすべく、活動中。
育休男子の話をしますが、人によって価値観は様々です。なので男性が育休を取得することが正しいとは言いませんがオススメはします。なので、参加者のみなさんは受け身にならず自分の価値観と照らし合わせながら話を聞いてください。なお、僕が家族との時間を大切にしているのは、自分が子どもの時に家族と離散した原体験が影響しているかもしれません。
で、3人目の子どもが誕生した時、初めて育休を取得しました。で、この時に体感したのは主婦の大変さ。分刻みのスケジュール。夜中まで休む暇がないということ。例えば、夜中の授乳。意識朦朧としながら授乳していました。ママの大変さを実感して、ママに感謝の言葉を伝えたらママが感動して泣きました。想像でなく、体験したからこそ、夫婦で大変さを分かち合えた瞬間でした。子育てのワンオペは大変ですが、二人だとすごく楽になります。ゆとりが生まれます。パートナーに育児を任せてカフェに行ってリフレッシュもできるようになります。
育児は育地であるということにも気づきました。地域との関与が増え、PTAにも参画するようになりました。
育休していると、当然、子どもたちと過ごす時間も長くなります。子どもも自我があります。子どもに親の価値観や苦労を押し付けてはダメということも学びました。「せっかく、●●したのに」という考え方はダメ。親目線でなく、子供目線で考えるようになった結果、長野県に一ヶ月移住しました。昆虫採集が大好きだった長男。自然と触れ合うことで長男が自分らしさを発揮するようになり、優しさも増した気がします。同様に妻にも変化が現れ始めました。妻が久々に投稿したFacebookには感謝の言葉が綴られていました。
育休すると会社の仕事はチームメンバーに任せることになります。サポートしてくれているのはチームメンバーなのに、今は育休している男性が評価・注目されます。これはおかしいと思います。チームメンバーを評価・称賛する文化を醸成していくのが、僕の新しい役割にもなった気がします。育休すると、やはり出世街道からは外れることになりますが、僕自身はトータルで考えると、やはり育休を取得して正解だったと感じますし、多くの方々にオススメしたいです。
そんな僕は、家族との時間を大切にするため、4月から長野と東京の二拠点移住をスタートします。住まいを長野に移しながらも東京の会社に勤務。武蔵小杉を離れることになりますが、これからも、みなさんとのご縁を大切にさせてください。